数理統計学メモ

はじめまして

先日、東京大学出版会から出版されている「統計学入門」を読み終わり、統計学にどハマりしました。この記事では、裳華房から出版されている「数理統計学」を読んで学んだことをメモしていきます。目指せ、統計マスター!

 

統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)

統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)

  • 発売日: 1991/07/09
  • メディア: 単行本
 

 

 

数理統計学 (数学シリーズ)

数理統計学 (数学シリーズ)

 

 

2章 確率変数と確率分布 

第一章及び第二章三節までは、基本的な部分なので割愛します。 

2.4 分布関数の変換

確率変数のの関数として、h(X)=e^{-tX}とすれば、その平均はラプラス変換 L(t)=E(e^{-tx}) である。

しかし、統計学では M(t)=L(-t) で定義される関数:

M(t)=E(e^{tx})=\int_{-\infty}^{\infty} e^{tx}dF(x)\

を使い、これを積率母関数と呼ぶ。

 

積率母関数の以下の性質により、任意次数のモーメントを求めることができる。

\frac{d^kM(t)}{dt^k}=\int_{-\infty}^{\infty} x^ke^{tx}dF(x)  \therefore \left.\frac{d^kM(t)}{dt^k}\right|_{t=0}=E(X^k)

 

 積率母関数の対数 \psi(t)=\log M(t)キュミラント母関数といい、次のことが成り立つ:

\psi'(t)=\frac{M'(t)}{M(t)},\\\therefore \psi'(0)=M'(0)=E(X) (\because M(0)=1)\\\psi''(t)=\frac{M''(t)M(t)-M'(t)^2}{M(t)^2},\\\therefore \psi''(0)=M''(0)-M'(0)^2=E(X^2)-{E(X)}^2=V(X)

 

次に, h(X)=e^{itX} とすれば、その平均はフーリエ変換である:

\phi(t)=E(e^{itX})=\int_{-\infty}^{\infty} e^{itx}dF(x)

これを特性関数という。

\phi(t)=M(it) が成り立つ。

 

非負整数値をとる算術分布に対して, h(X)=t^X の平均は

\begin{equation} P(t)\equiv E(t^X)=\sum_{x=0}^{\infty}t^xf(x)\end{equation}, |t|\le 1

となり、これを X確率母関数という

級数展開して係数を比較すると,

\begin{equation} P(t)=\sum_{x=0}^{\infty}\frac{P^x(0)}{x!}t^x\end{equation}, \therefore f(x)=\frac{P^x(0)}{x!}

 

ここで,

P^{(k)}(t)=\sum_{x=0}^{\infty}x(x-1)\cdots (x-k+1)t^{x-k}f(x)

\therefore P^{(k)}(1)=\sum_{x=0}^{\infty}x(x-1)\cdots (x-k+1) f(x)

\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,\,=E\{X(X-1)\cdots(X-k+1)\}=E\{X^{[k]}\}

より、確率母関数から階乗モーメントを求めることができる。

M(t)=P(e^t), \phi(t)=P(e^{it}) が成り立つ。

 

定理2.1 (1)[一致性] 分布関数 F_1, F_2, それぞれの特性関数 \phi_1, \phi_2に対して以下が成り立つ:

\,\,\,\,\,F_1=F_2\Leftrightarrow \phi_1=\phi_2

(2)[連続性] 分布関数の列 F_n, それに対する特性関数の列 \phi_n に対して以下が成り立つ:

\lim_{n\to\infty}F_n(x)=F(x)\Leftrightarrow \lim_{n\to\infty}\phi_n(t)=\phi(t)

 

ハオで晩飯食べてきた! ニイハオ!